足ってすごい!!

 歩く、走る時当たり前のように使っている足ですが、移動の他にも大切な役割を果たしていることをご存じですか?

足の役割① 血液を心臓に送り出す

例えば、長時間座り続けていて、気がついたら足がパンパンにむくんでしまったという経験はないでしょうか?これは、血液が心臓より下に滞っている状態にあります。血液は酸素や栄養を身体の隅々まで運ぶ大切な役割があるので、下半身だけに留まるわけにはいきません。となると、重力に逆らって、下半身にある血液を心臓に送り戻す必要があります。これがうまく出来ないと、下半身に血液が滞り、疲労を感じたり、むくんだりします。そこで、歩くごとにふくらはぎの筋肉が牛の乳搾りのような状態になって筋肉がポンプ代わりをしてくれて、血液を心臓へと送り返してくれます。

足の役割② 歩きをスムーズにする

 足の関節の複雑な動きの組み合わせによって、足首を伸ばしたり曲げたり、また足の内側や外側に体重がかかったりします。そういった動きの組み合わせによって、歩いたり走ったり、飛んだりします。この関節の動きがスムーズでなかったりバランスが悪いと、疲労や身体の痛みに繫がります。

役割③体重を支える

 足裏と地面の接地面積は、体表面積のわずか1%でタバコ1箱分程度です。これだけの面積で、どのようにバランスを取っているのかというと、親指の付け根、小指の付け根、かかとの真ん中の3点(ア-チ)を使って、カメラの三脚のように立っています。

ア-チとは・・・

 地面に足が着地して体重が足にかかると、地面からの衝撃を吸収して、

足や足関節、ひざ関節、腰などの負担を軽くするためのクッションのような役割をします。

 ア-チは3つあり、土踏まずの「内側の縦ア-チ」、小指の付け根とかかとを結ぶ「外側の縦アーチ」、親指と小指を結んだ「横アーチ」がありこの3点のバランスが取れることで安定して立っていることができます。

ア-チには主に3つの機能があります。「バネ作用」次の一歩を踏みだす動力。「クッション作用」足の接地時の衝撃の緩和。「バランス作用」片足立ちでも倒れない安定性。アーチは過度な疲労の蓄積、肥満、老化、遺伝などで低下します。ア-チが低下すると、この3つの機能が発揮しずらくなり、外反母趾、偏平足、開帳足という足の障害にも繋がる場合があります。

 クロススポーツクラブでも、野球やサッカー等スポ-ツをする中で、足のバランスやバネ、クッションの機能を多く使いますね。この機能が働く為には、実はアーチをバランスよく使うことが大切です。では実際にどのようにすると良いのでしょうか?

かかとから着地していませんか・・・?

 みなさんは歩く時!かかとから着地をしていませんか?かかとから着地をすると、かかとに全体重と体重の約3倍にも及ぶ重力が繰り返し加わることになります。また、先程お話をした「かかと」「指の付け根」「足指」(ア-チ)をバランスよく使って歩くことによって3つの機能が働いていますが、かかとから着地することで3つの機能が働かず、地面からの過剰な衝撃によって、足だけでなくひざ、腰、背中、肩、首、顔面、頭にまで影響を与えてしまうようです。

 では、どのように歩けば良いのでしょうか?

正しい歩き方

① 膝を軽く曲げ、伸ばし切らないようにし、かかと・小指側(付け根・指先)・親指側(付け根・指先)の3点が同時に着地できるスピードで歩く。

② 自分にあった歩幅を覚え、一直線上に身体を揺らさないように歩く。大股で歩かず、3点歩行ができるスピードで歩く。

③ 自然に足裏全面で着地ができ、正しい3点歩行ができるように、今までよりも膝を2センチくらい高く上げて歩く。

④ 足指を地面に着地させ踏ん張り、地面を掴むように歩くことで、過剰な衝撃が身体に伝わらないようにする。

⑤ テープやテ-ピング靴下で指の形を戻し、足に合った靴で歩く。

 足の疲労たまっていませんか…?

 初めにお話をしたように、足は様々な役割を担っています。では、その足に疲労が溜まりすぎるとどうなるでしょうか?→血液循環が滞り、酸素や栄養素が体中に行き渡らなくなることで、肩こりや内臓の不調が起きてきます。そうならない為に、日頃からケアをしていくことが大切です。今回は簡単なケアを3つご紹介したいと思います。

① ゴルフボールやテニスボール等、球体の物を足の裏で踏み転がす。

→足の裏は、いろいろな臓器につながっています。ゴリゴリと踏んでもみほぐすことで、血液循環が良くなります。

② 手の指を足の指に入れて、ゆっくりと足首をぐるぐると回す

→足首を大きく回すことで、ふくらはぎもほぐされます。足全体の血行が良くなります。

③ 「反射区」を親指の腹で滑らせてもむ

→「反射区」とは、足裏や足の側面、足の甲にあるもので、胃や肩の筋肉など、それぞれの臓器や部位と神経を通じて反射している末梢神経の集まりのことです。この反射区をもむことで、筋肉が楽になったり、内臓の働きが活性化したりします。

最後に…

 足は私生活の中で、そしてクロススポーツクラブに通っている生徒さんのように、スポーツをする場面でも使います。今、不自由なく動けるという状態を当たり前と思わず、今後も元気に過ごしていく為に、今のうちからケアしていくことも大切なのではないでしょうか。

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